先日「魔女の一撃」にやられた患者さんがいらっしゃいました。
魔女の一撃??
魔女の一撃とはぎっくり腰のことです!
欧米ではそのように呼ばれているんですね~。
私も経験がありますが、本当に一撃をくらったかのように辛いんですよね~(>_<)
冬は雪かきなどで腰を痛める方が多くいらっしゃってましたが、ぎっくり腰って
意外と力を入れたつもりじゃない時になることが多くあるんです。
例えば、椅子に座っていてちょっと振り向いた瞬間。いつも通り立ち上がっただけ。靴下を履く瞬間…などなど。
でも、ぎっくり腰ってそもそもなんですか?って聞かれることがありますが
なんとなくイメージではわかっていても詳細が分からないことが多いですよね?
【ぎっくり腰の正体】
実はぎっくり腰はヘルニアの前兆であることもあるんです。
ただし、ヘルニアとは無関係のぎっくり腰もあります。そしてまだ理由の分かっていないものもあります。
理由がわかっているものからご説明します。
まずは当院にある模型を写真に撮ったのでそれで説明します。
これは骨盤から上の部分を横から見たところです。
向かって左がお腹側、右が背中側です。
上から見るとこんな感じです。
オレンジ色に見えるのが椎間板。
上が背中側になります。
写真ではわかりづらいので椎間板だけ取り出して絵にしてみました(上手ではないので悪しからず^^;)
椎間板は髄核(ずいかく)=赤く塗りつぶされている所
と
周辺の繊維輪(せんいりん)と呼ばれる靭帯=髄核の周りの木の年輪のような所から成り立ちます。
椎間板は加齢や荷重、動作によってストレスを受けて弱くもろくなります。
そしてもろくなった髄核が繊維輪を突然破ると、その部分に炎症が起きて急性の腰痛=
ぎっくり腰になります。
さらに出てしまった髄核が神経組織まで達し圧迫することにより痛みやしびれを起こすことがあります。
それが椎間板ヘルニアです。
繊維輪の破れる程度によって腰痛の程度や痛みが続く期間が異なります。
ヘルニアは症状が悪化していく場合と自然治癒する場合があります。
自然治癒はヘルニアがマクロファージとよばれる白血球によって分解吸収され消失することで起こります。
長くなってしまいましたので、椎間板ヘルニアが悪化していく場合と自然治癒する場合の判断方法とヘルニアとは無関係のぎっくり腰については次回書いていきます。
今日も読んでいただきありがとうございます☺