四十肩?五十肩?

「四十肩と五十肩って何が違うんですか?」

よく患者さんから聞かれます。


答えは、「同じです」


広い意味で正式には「肩関節周囲炎」と言います。


40代~50代で発症することが多いため、こう呼ばれています。

それでは四(五)十肩の定義とはなんでしょう?


簡単に言うと、肩の可動域の制限(拘縮)と肩の痛みです。



先週木曜日の夜、肩の勉強会に行ってきました。

今回はハリではなく整形外科の勉強会です。



その勉強会で肩の専門の先生が「最近は50代より40代で発症する人が多いから四十肩と呼ぶことが多いと話していました」そして、なぜ四十肩になるのか?

いまだに詳細はわかっていないようです!

 

四十肩の症状は「肩の可動域の制限(拘縮)と肩の痛み」と書きましたが、この症状があって四十肩ではない場合があります。

 

それは「腱板(けんばん)断裂」と言って、四十肩との鑑別が難しいものがあります。

勉強会で医師の先生も言っていましたが、結構多いのが、整形外科や病院で四十肩と診断されたがしっかり調べてみると腱板断裂だったということがよくあるんです。

 

当院でも色々テストをして鑑別診断をしますが、それでも判断が難しい場合は肩専門の先生に紹介状を書いて診てもらいます。

 

もし腱板が切れていても症状がなかったり、症状があっても生活に支障がない場合などは手術はしないです。


ただし、ちょっと腱板が切れている状態の時にリハビリや注射などの対処をしておけばひどくならなかったのに四十肩だと思って放っておいたために状態が悪くなってしまうこともあります。

 

少しでも長引く症状がある場合や自分では何らかの対処はしているけどちょっと不安に思う時は我慢せずに肩専門の病院や肩のリハビリをしっかりやっている整骨院・治療院などで一度診てもらうといいと思います。

 

もしそのような馴染みの医療機関をご存じない方は肩専門の病院やそのような病院としっかり連携している整骨院・治療院を紹介いたしますのでご相談ください!

 

今日も読んでいただきありがとうございます☺