「Saturday night palsy 」 日本語に訳すと「土曜の夜の麻痺」と言います。
お酒を飲み過ぎて変な姿勢で寝てしまい、腕が下敷きになった状態が長時間続くと
橈骨(とうこつ)神経という神経が圧迫されたために一時的にマヒが起こり、手がダラ~ンと垂れてしまいます(うらめしや~の手と言ったらいいでしょうか…)
垂れてしまうまではいかなくても感覚がなんか変な感じになることもあります。
歓迎会シーズンの4月。お花見の5月。少し飲み会のほうも落ち着いてきたでしょうか。
当院にもいらっしゃいましたが無事治癒しました。
自然経過でだいたい良くなるのですが、なかなか良くならなかったり早く回復させなきゃ困るという方には早期から治療をいたします。
普段はならないのに…と思った方もいるはず。
それは、通常寝ている時不自然な姿勢だったり不快な感じがあると、無意識に寝返りを打ったり体を移動させたりするのですが、お酒をたくさん飲んだ状態ではその不快を感じ取れないぐらい酔っぱらってしまっているからなんです!
これはお酒を飲んだ時に限りません。
「小さい子どもに添い寝をしていてどうしても同じ姿勢になってしまっている。」
「あまり寝相が良くない家族に追いやられて端っこで身動きが取れない状態になってしまっている。」
「肘まくらをしながらソファーで寝てしまった」
このようなお話、結構聞きます。
あまりにも状態が良くならない場合はお近くの整形外科などの医療機関を受診された方がいいですよ!
あ、この状態になるもう一つの呼び名があります。
「ハネムーンニューロパチー」(ニューロパチーとは神経障害のことです)
名前からなんとなく想像がつきそうですが、これは腕枕をして朝になったら腕が…
という状態になることからその名がついたそうです(^_^;)
今日もブログを読んでいただきありがとうございます☺